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最終更新日 2021年9月24日 by タイランドピックス編集局

サイアム商業銀行（SCB）の概要

サイアム商業銀行（英:Siam Commercial Bank）は、1906年設立のタイ王国の王室系大手商業銀行です。2021年総資産ベースで国内第2位です。タイ4大銀行（バンコク銀行・カシコン銀行・クルンタイ銀行・サイアム商業銀行）の一角を担う、1,600万件を超える顧客基盤を持つトップ金融機関の1つです。

その歴史はタイ初の商業銀行として王室が設立した経緯があり、現在も主要株主がタイ国財務省、王室財産管理局である王室系銀行です。2018年より現国王であるワチラロンコン国王が国王名義でSCG（サイアムセメント）に次いでSCB株も23％を直接保有しています。

主要な関連会社には「SCB証券」「SCBアセットマネジメン ト」「SCB生命保険PLC」などがあります。

2016年にはフィンテック分野への投資促進のためCVC「Digital Ventures」を設立。またビックデータ分析やAI技術活用などテクノロジー分野の子会社を設立、同行行員のデジタル化教育のため「SCB Academy」の設置など、デジタル・トランスフォーメーションに先駆けて注力しています。昨今のデジタル化の流れを受けて、今後3年間で店舗数を現在の約1,100店舗から400程度に削減、従業員も半分に削減する方針を示しています。

近年は富裕層向けの金融サービスの注力し、従来の「SCB First」に続いて2017年に「SCB Private Bank」、2018年よりスイスの大手プライベートバンクと合弁で富裕層向けの投資顧問会社「SCB Julius Baer」を設立しました。従来の銀行業務の衰退を背景に、2022年より金融テクノロジーグループへ再編するため事業統括会社「SCBX」を設立し、SCBは上場廃止となる予定です。

銀行口座開設の要件

タイ居住者の場合

まず、タイで正規就労している場合、パスポートとワークパミットのみで口座開設が可能です。また、ノンイミグラントビザ（ビザ種類B/D/ED/F/O/O-A）を取得している場合は、タイの在住確認書類（不動産購入証明・賃貸契約書・光熱費の請求書など）があれば開設可能です。観光ビザでは口座開設は不可能。

タイ非居住者の場合

本行は開設要件が厳しく、観光ビザでの口座開設は不可能です。基本的にはワークパミットを求められます。バンコク銀行のような日本人優遇や、アユタヤ銀行の非居住者専用口座などの特別なサービスは有りません。

クレジットカード

SCBのクレジットカードはプロモーション特典が多く、タイの様々な場所で恩恵を受けること出来ます。

SCB MY TRAVEL Master

マイレージ獲得に特化した旅行用クレジットカード。17THB=1ROP Mile、15THB=1Big Point

SCB JCB PLATINUM

25THB/1Reward pointを獲得。日本、韓国、香港など外貨決済時に3%キャッシュバック。世界中のJCBエアポートラウンジサービスを利用。タイ国内の日本食店で10%割引。年会費は生涯無料。

SCB M LUXE

サイアムパラゴンやエムクオーティなどで特典を受けられるカード。 モールグループの全デパートで10％割引。Mポイントの獲得率2倍。空港Miracle Loungeの利用。リムジンサービスなど。

外国人向けパーソナルローン

タイ在住の駐在員や経営者であっても外国人向け不動産ローンを組むことは出来ません。タイ人配偶者と結婚しOビザを取得している、また永住権を保持している場合は融資の可能性があります。

VIP向け「SCB FIRST」

SCBの富裕層向けのウェルス・マネジメントサービスには総資産200万THB〜の「SCB PRIME」、1000万THB〜の「SCB FIRST」、そして5000万THB〜の「SCB PRIVATE BANKING 」3種類があります。専任RM（リレーションシップ・マネージャー）、各種金利・手数料の優遇、上級クレジットカード発行、会員ラウンジのアクセスなどVIP特典が豊富です。

SCB FIRSTの紹介

 

富裕層向け資産管理「SCB Julius Baer」

「SCBジュリアス・ベア 」はSCBとスイスの大手プライベートバンクが合弁で提供する総資産1億THB以上の富裕層専門のウェルスマネジメントサービスです。タイ国内外の金融商品を組み合わせて投資一任運用で資産運用を行います。

SCB Julius Baerの紹介