最終更新日 2021年7月7日 by タイランドピックス編集局
ブンロード・ブリュワリーグループの概要
ブーンロート・ブリュワリー(英:Boon Rawd Brewery)とは、創業から87年の歴史を持つタイ王国の架橋系の酒造財閥です。非上場会社。セントラルグループ、CPグループ、Red Bullグループ(CTP)、キングパワーグループ、タイビバレッジグループ(TCC)、サハグループと並ぶタイを代表するコングロマリット企業です。
創業者のプラヤ・ビロンバグディー氏は自動車販売や海運事業などを経て、1934年にブンロート・ブリュワリーを設立すると、タイで初となる国産ビール「SINGHA」の販売を開始。元々、プラヤ氏はラーマ7世からも高い評価を得たタイ詩の権威で文化人だったが、タイのビール文化を創造するという使命に駆られて実業家に転身。2021年現在、ビロンバグディ家4代目のプーリット氏がCEOを務めます。競合タイビバレッジが1990年初頭にビール市場へ参入するまで唯一の国産メーカーでピーク時には市場シェア60%を誇っていました。
同社は50社以上の子会社を所有し、ビール事業をメインとしながらも、食品・清涼飲料水、不動産、小売りサービス、音楽などの分野でコングロマリット事業を展開しています。近年、ベトナムへ戦略的投資を進め、食品大手のマサングループの傘下のマサン・ブリュワリーの株式33%を取得し、競合の「チャーンビール」のTCCグループを追随しています。
主要企業
シンハー・コーポレーション(Singha Corporation)

シンハー・コーポレーションは、親会社のブーンロート・ブリュワリーが運営する50社以上のグループ子会社を取りまとめる事業統括企業です。タイ国内で3カ所のビール醸造工場、6カ所の飲料水工場を保有しています。2002年に日本のアサヒビールと提携し「アサヒビール」をカールスバーグとは「ハイネケン」をタイにおける生産及び現在世界49ヵ国に輸出しています。
メインの「シンハー(Shingha)」、低価格帯の「リオ(LEO)」の2ブランドを主力商品し、リオは国内首位のシェアを持ち競合TCCグループの「チャーン」と国内市場を2分します。タイ国内のビール市場における競争企業の出現、度重なる酒税引き上げの対応策として、ソーダ水や飲料水の製造販売に乗り出し多角化。2018年にはスタートアップに投資する26億円規模のCVC企業「Singha Ventrues」を香港に設立し、コンシューマー・プロダクト、サプライチェーン・マネジメント、決済システムなどの分野への投資を開始。
シンハー・エステイト(Singha Estates)

シンハー・エステイトは不動産開発会社です。単体での売上高は約200億円でタイ証券取引所(SET)に上場しています。既存で上場していたラサ・プロパティRasa Property Development(RASA)を30億バーツで買収して、社名をシンハー・エステイトに変更して現在に至ります。2018年には「シンハー・コンプレックス」をアソーク通りの日本国大使館の跡地に開業。21年には株式の50%を保有する「バンヤンツリーレジデンス」などで有名な住宅開発子会社ニルヴァーナ・ダイイの全保有株を売却します。単体での売上高は60億バーツ(200億円)*2017。
ビールレストラン「EST.33」

2010年オープンの世界のクラフトビールを提供するレストラン チェーンです。店内ではクラフトビールの製造工程や鮮度を確認でき、その醸造工程を見ることができます。2021年より米国にクラフトビール醸造所とレストランをオープンし海外展開を開始。
シンハー・ライフ(Singha Life)

シンハーライフはカジュアル路線のアパレル部門でサイアム ディスカバリーなどタイ国内の大手商業施設へ出店しています。
企業概要
| 英語名 | Boon Rawd Brewery Co., Ltd. |
|---|---|
| タイ語名 | บริษัท บุญรอดบริวเวอรี่ จำกัด |
| 本社 | バンコク |
| 創業年 | 1933年 |
| 創業者 | Praya Bhirom Bhakdi(ビロンバクディ家) |
| 業種 | アルコール、不動産、物流、アパレル、メディアのコングロマリット |
| 売上高 | 非公開 |
| 従業員数 | 人 |
| 主要子会社 | Singha Corporation/Singha Estate(S)/Singha Life |
| 公式HP | |
| SET銘柄 |
非上場・S*Singha Estate
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