タイ最大の病院財閥「バンコク・ドゥシット・メディカル・サービシーズ(BDMS)」

Thai-BDMS

バンコク・ドゥシット・メディカルの概要

アジア有数の株式会社病院チェーン

バンコク・ドゥシット・メディカル・サービシーズ(Bangkok Dusit Medical Services)(BDMS)は、売上高、時価総額でタイ最大の民間病院運営会社(病院チェーン財閥)です。株式会社病院としてタイ株式市場(SET)に上場しており、SET50 Indexの採用銘柄にもなっています。

タイ国内ではバンコク病院グループサミティヴェート病院グループBNH病院、パヤタイ病院グループ、パウロ記念病院、ロイヤル病院の6つの主要病院グループを所有・運営しています。中でも、御三家のバンコク病院、サミティヴェート病院、BNH病院の3つはタイTOPクラスの大規模”高級”国際病院であり、メディカル・ツーリズムの代表病院として有名です。

その他にも、海外ではカンボジア、ベトナム、バングラデシュ、アブダビに病院を保有し、国内外50を超える医療施設等を構え、総ベッド数は近く1万にも達する規模です。

BDMSグループ成長の歴史

BDMSグループは、タイ人の外科医プラサート・プラサートトーンオーソト氏が現在のバンコク病院を設立した事から始まりました。2013年には米経済誌FORBESが発表するタイの株長者番付で首位,、2018年のタイ長者番付でも1位となっています。同氏は息子プティポン氏が経営するタイ民間航空会社バンコクエアウェイズの株式を11%保有する大株主でもあります。

その後、72年に早くもグループ名を現在のBDMSに改め、新設や買収・合併を進めます。プラサート氏の抜きん出た点は、最先端の医療や多国籍言語に対応できるよういち早く設備や通訳を配置した点でしょう。近年は老齢医療や予防医療、小児医療などにも力を入れ専門機関を設立しています。

患者の満足度向上のみならず、海外からの医師、技術や設備の導入にも積極的で、時代の先取りを目指す姿勢はどこまでも貪欲です。これにより、海外からの富裕層を患者に取り込むことに成功し、メディカルツーリズムにおけるリーディング企業として名を馳せました。

BDMSグループの経営戦略

同社の病院事業における競争優位性の源泉は「タイ人ならではの優れたホスピタリティ」なのは勿論ですが、それだけではありません。メディカル・ ツーリズムに比重を置きつつも、上場会社として効率的な病院経営のビジネスモデルを確立しています。

BDMS社では、5つの地域にそれぞれ中核となる「ハブ病院」を配置 し、その周辺の病院をネットワーク化する「ハブ・アン ド・スポーク」戦略によって、医療スタッフや医療機器など効率的に配置・運営しています。

また、患者の所得水準と提供する医療レベルによって病院ブランドを分ける戦略をとっており、いずれも中間所得層以上をターゲットとしています。例えば、バンコク病院では超高度医療に対応な医療水準を誇り富裕層外国人にフォーカス、またサミティベート病院とBNH病院はは3次医療(特殊先進医療)まで対応した外国人とタイ高所得層へ。そして、パヤタイ病院では高度医療をタイ中間層へ届けるポジションです。

国内拡大路線を取っており、タイ東部を中心に病院チェーンを展開し、ここ最近もM&Aで傘下の病院数を増やしています。2016年にはバンコク都内の名門ホテルスイスホテル・ナイラートパークを買収改装し、予防医療を目的とした「BDMSウェルネスクリニック」をオープンしました。最新の再生治療クリニック、理学療法施設などを備えています。
 

1. BDMS御三家の代表格:バンコク病院グループ

Thai_Bangkok Hospital

BDMSの源流であり中核グループのバンコク病院

東南アジア最大級の総合病院

バンコク病院グループは、タイ最初の私立病院として1972年に設立された、BDMSグループで最大規模の基幹病院です。メインのバンコクゼネラル病院は、ニューペッブリー通りとラーマ9世通りの中間あたりに位置し、バンコク随一の医療水準、医療費、知名度を誇る富裕層向けの高級大病院です。

この病院は、バンコク国民の上位3%の富裕層と海外企業の駐在員や旅行者が、安くて質の高い医療を受けるためにバンコクを訪れる医療ツーリズム患者をターゲットに運営されています。安心して受診できる、きめ細かなサービスが売り 同病院では、性別や国籍、宗教などに応じて、言語や食事などの 面で、きめ細かい配慮が施されており、他民族国家タイならではのサービスが行なわれています。現在、グループ全体の売り上げの約3割を、中東や日本、中国、韓国などの外国人受診が占めており、外国人患者の受け入れに力を入れています。近年は中東の裕福なイスラム教徒の患者が増えています。

同病院は、設立以来先進医療 注力しており、JCI(国際病院評価機構)だけでなく、EURAMI(ヨー ロッパ航空医療協会)の認証をアジアで初めて取得したほか、さまざまな評価機関などから受賞認定を受けています。疾患治療の専門 センターやクリニックが細分化されており、最先端技術による診断治療が受けられます。

現在3つの建物で構成されていて、設立20周年を記念して建てられたD棟には12手術室に80検査室、550床を備え、一日2500人の患者サービスを行なっています。12の専門診療センターがあり、24時間体制が手術可能。

バンコク病院には日本マーケット部という日本人専門のマーケティングチームがあり、日本人専門の医療セクション「ジャパンメディカルサービス」を運営しています。ここでは、日本語診察が可能な医師が20名以上、日本語通訳18名が勤務しており、タイ医師免許を取得した日本人医師も常勤。通訳者が24時間常駐しており、日本語コールセンターも24時間相談を受け付けています。
 

2. BDMS御三家:サミティヴェート病院グループ

Samitivej Srinakarin Hospital DMS

サミティヴェート病院シーナカリンは、温水プールを備えるタイで最大級のリハビリ施設があり、世界各国からの患者の受け入れる

日本人が全体患者の2割の日本人患者御用達病院

サミティベート病院グループは、バンコクとシャラチャーに拠点を持つ、内科、外科、小児科、産婦人科、歯科なども備えた一大総合私立病院です。M&AによってBDMSグループの一員になりました。医師は1年ごとの契約制であり、医師への評価が厳しく、患者からの評判が悪かったりすれば解雇になる場合もあるなど、成果報酬の色合いが強く年収1億円を得るスーパードクターも在籍しています。

バンコクのサミティヴェート病院スクムビットはタイ随一の日本人居住エリアであるスクムビット通りソイ49に位置しており、国外で最も多く日本人が来院するまさに日本人患者御用達です。特に、産婦人科と郊外にある小児科(サミティヴェートこども病院)は日本の駐在員家族からの評判が高いです。

日本人相談窓口を設置し、約25人在籍する日本語通訳が診察時の通訳や様々な手続きご案内を24時間年中無休で日本語でサポートしています。年間のべ14万人、一日約400人の日本人患者が受診。日本人は全体患者の2割を占めます。

 

3. BDMS御三家:BNH病院

Thai-BHN Hospital

日本企業も多いシーロムエリアで100年以上の歴史を有する

“ホテルの様な高級感”と形容される老舗病院

BHN病院は、1898年創立の100年以上の歴史を有するタイ屈指の名門老舗病院です。バンコクのビジネス街シーロム地区にあり、BTSサラデーン駅から徒歩5分に位置します。日本人医師はいませんが、日本語の通訳が常駐しており、受付、診察、会計まで全面的にサポートしてくれます。

ヘルニアや腰痛、あらゆる脊髄系疾患に対応するスパインセンターが評判の脊椎専門クリニックと、不妊治療の権威を擁する産婦人科外来「BICセンター」が非常に有名です。乳がんを抱える女性のケアにも重点を置いています。

 

企業名 BDMS(バンコク・ドゥシット・メディカルサービス)
創業 1969年
創業者 プラサート・プラサートトーンオーソト
業種 病院経営・ヘルスケア関連事業
売上高 XXXTHB(2018)
従業員数 XXXX人
主要子会社 Bangkok Hospital/Samitivej Hospitals/BNH Hospital/
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