最終更新日 2022年4月27日 by タイランドピックス編集局
バムルンラード病院の概要
日本人も多く利用するタイメディカルツーリズムの代表的病院
バムルンラード病院(英:Bumrungrad International Hospital)は、1980年開院、年間120万人以上の患者(うち4割が外国人)を受け入れる東南アジア最大規模のタイ王国の私立国際病院です。
株式会社病院としてタイ株式市場に上場しており、タイの主要50銘柄に選ばれています。バンコク病院やサミティベート病院と並んで、外国人とタイ人富裕層をターゲットとした”ファーストクラス病院”の代表格として世界的に有名です。
医療水準だけではなく、タイならではホスピタリティとホテルのように洗練された院内は東南アジア随一で、メディカルツーリズムを牽引する国際医療機関です。BTSプルンチット駅、ナナ駅から徒歩10分ほどの場所に位置しています。ジャパンデスク(日本語サービスカウンター)を設置しており、1日あたり150 – 200名の日本人患者が受診するほど、バンコクの邦人医療事情を支えています。
バムルンラード病院の特徴
特徴1.TOP200位にランクされる世界的な評価
Newsweek誌による『World’s Best Hospitals 2022』では、タイ国内で第1位の評価を受け、21年に引き続き22年もタイから唯一世界200位以内に選出され、名実ともにTOP病院です。
特徴2. ホテルのような豪華な設え
病院内は、病院のイメージを覆す洗練されたインテリアで飾られた豪華なロビーや、まるでホテルのような病棟や客室のデザインです。泊まりがけの外来患者用にプール付きのサービスアパートも併設されていて、快適な宿泊サービスが提供されています。
特徴3. 医療ツーリズムの国際的リーダー
特徴4. 多言語・宗教対応
各国語に対応した医療が行われ、10階の受付ラウンジでは英語、アラビア語、中国語、日本語などの各国のサービスデスクを揃えています。8カ国語の通訳がいる国際患者センターを備え、そのHPは14語で提供されています。多民族国家のタイでは、イスラム教徒(ムスリム)向けの宗教対応も整備されており、患者の中心はインドネシアなどの南アジアや東南アジアの富裕層などです。年間の患者数約100万人のうち、アラブ系の患者の割合が増えています。
特徴5.充実の院内レストラン
マクドナルドやスターバックスといったファストフード、 和食レストランやフードコートまで営業しています。患者は食事制限が無い限り、病院内にある日本料理レストラン、マクドナルド、スターバックスからの注文が可能で、部屋までデリバリーしてくれます。スターバックスには至っては、外国人の受付ラウンジがあるクリニック棟の10Fにも設置されており、合計で2店舗あります。
医療サービスの質・看板診療科
30の専門科に538床の入院施設、手術室19室、最高水準の集中治療室のほか、最先端の医療設備を有し、2002年に米国基準の国際病院認定JCIを東南アジアで最初に取得し、世界レベルの病院であると認定されています。
特に、心臓病の手術では評価が高いです。心臓疾患センターでは一月あたり3,000件を超える心臓関連疾患の診断、治療を行っており、うちおよそ1.000件ほどは心エコー検査などの非侵襲性の検査です。さらに、一月あたり100件以上の血管に関する治療を行っています。
1,200名以上の医師、歯科医師が勤務。そのうち200人を超える医師が、米国での医師資格を保有しています。そのほかにも、英国などのメディカルスクールなどに留学した経験者もいるなど、国際的な教育を受けた人が多いです。
内科にはタイの医師免許を取得した日本人医師が1名、また内分泌科、脳神経外科、アレルギー科にはそれぞれ日本語が堪能なタイ人と日本人のハーフの医師が在籍しています。
日本人向けサービス
日本人患者専用ラウンジ
日本人の受け入れ体制も特化しており、クリニックビル(Aビル)10階には日本人語サービスセンターを設置。年中無休、毎日7:00〜18:00まで、日本人マネージャー1名、日本人スタッフ2名、複数の日本語話者タイ人が常駐しています。1日あたり150 – 200名の日本人患者が来院します。
日本人患者は事前相談、診察予約手配など支払い以外は全てここのラウンジで行います。日本語医療通訳は7:00 – 18:00の時間で無料で利用可能ですが、それ以外の時間は電話通訳を介します。
日本人患者向けのサービスの一部
・年中無休の日本語医療通訳サービス(日本語通訳19名)、日本人マネジャー常勤
・空港駐在事務所と空港からの送迎サービス(スワナプーム国際空港のみ)
・長期療養や付添いの方のための病院付属ホテル
・日本人コーディネーション医師による医療相談、帰国後の受入れ病院との連携
・カスタマーサービスには日本人看護師資格を持つ医療通訳3名が常駐
・専属日本人コーディネーター(日本の看護師、保健師有資格者)による健康診断受診サポート
・日タイ双方の医療資格を有する日本人内科医が常勤9名勤務
VIPサービス
王室関係者も利用するVIPフロア
タイ王室、政府及び軍部の高官、各国の駐在大使、大企業の社長などマーケティング部門には多くの高級ゲストがリストアップされており、VIP御用達の医療機関です。病棟の11階はVIPフロアになっており、他の階と比べて一層洗練された雰囲気が漂います。
VIP専用「napaラウンジ」
10階のジャパンラウンジの反対側にはマリオットホテル「napaラウンジ」が設置されており、有料または特定の対象者は無料で利用できます。毎日一流ホテル同様のアフタヌーンティーが提供されますが、入院患者向けの低カロリーメニューです。
- バムルンラードのロイヤリティ会員
- バンコク銀行とバムルンラード病院のWネームのクレジットカードの保有者
- 1回1,000THBのラウンジチケット購入者
医療費・各種保険
1. 医療費は自由診療
タイのインターナショナル病院は自由診療で、医師のランクによって異なるドクターフィーやホスピタルフィーなどがかかります。よって診療項目ごとに具体的な価格テーブルは存在しません。
本院では、ドクター料は概ね1,000THB〜に設定されています。これに検査費、薬剤費、入院費、手術費が上乗せされます。手術の場合は、見積もりを取ることが可能です。保険適応が難しい歯科診療の場合の費用は、日本の100%負担時と概ね同等と言われています。また、産婦人科では出産パッケージが提供されており、通常分娩91,000THB(約31万円)、無痛分娩11,5000THB(約35万円)、帝王切開14,4700THB(約50万円)と設定されています。
2. 入院費
入院する場合、患者病室は最上級のVIP、1人部屋、2人部屋、4人部屋の4タイプが用意されています。広い室内には患者ベットの他に、付添人が寝ることが可能なソファが設置されています。
日本人患者の場合、保険を利用する場合が一般的ですが、契約保険会社によって利用可能な病室は異なります。例えば、損保ジャパンの保険の場合、一人部屋があてがわれるのですが、AIUやAIGでは2人部屋しか保険が降りません。
3. キャッシュレス診療も対応
日系企業の駐在員は会社加入の医療保険があり、保険証を出せばキャッシレス診療が可能です。一方、現地採用の方の加入保険では全額補いきれず、超過分は実費で手出しする場合が多いようです。
旅行者の場合でも、AIUなどの海外旅行保険やクレジットカード付帯型保険を利用できます。その場合は、事前に引受先の保険会社に電話をして、現地エージェントから病院へ紹介と予約を入れることが必要です。
4. 日本の国民健康保険・社会保険を利用
日本の国民健康保険や社会保険を利用する場合は、医療費の全額を自己負担で一旦支払います。病院発行の必要書類を用いて、日本へご帰国後、自身で還付手続き行います。日本発行の各種クレジットカード・デビットカードの利用ができます。
アクセス・シャトルバス・診療時間
病院はスクンビットエリアからも、シーロムからも行き易いスクンビットのソイ3に位置します。BTSを利用する場合、ナナ駅(Nana)またはプルンチット駅(Phloen Chit)から徒歩10分ほどで到着します。
また、無料シャトルバスが2箇所から毎日運行。BTSナナ駅1番出口階段の付近から、朝7:00から午後20:00まで20分間隔で無料シャトルバスが運行しています。もう一つは、BTSプロンポン駅直結の大型モール エンポリウムスイートの玄関入り口前から1時間に1本間隔で運行しています(所要時間20分)。
バンルンラード病院の受診