現在タイの首都バンコクでは外国人旅行者の隔離無し受け入れ再開にあたり、PCR検査の必要性が高まっています。
2022年現在は簡単にPCR検査を受けることが可能です。検査料金は、外国人部門を設置している大手私立病院では証明書込みで平均4,500THB(約15,000円)ほどです。海外からタイに観光で入り1週間以上滞在する場合は、現地で合計3回(初日・5日目・帰国前72H)の検査が必要です。初日と5日目の検査はホテルとパッケージになっていますが、帰国時の検査は個人で検査会場を探して日本政府指定の有効な陰性証明を取得する必要があります。
今回は2022年2月1日現在のバンコクの日本人・外国人対応可能な病院・クリニック・格安ラボのRT-PCR検査費用(海外渡航向けの検査・英文証明書付き)について紹介します。
私立病院

サミティベートスクンビット病院
一時期は大手病院は予約件数が多く同週の検査は難しい状況でしたが、現在は比較的予約が取りやすいです。通常の病院内で検査するシステムが主流ですが、一部自家用車でのドライブスルー検査を採用しています。
在住者、旅行者共に日本人にとってはバンコク病院、サミティベート病院、バムルンラード病院、BNH病院の4病院は日本語サービスが充実しており人気があります。RT-PCR検査の方式は病院によって異なりますが、最も日本人に馴染み深いサミティベート病院は「鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合」方式を採用しています。どの病院も基本的に12〜24時間程度で検査結果の判明と陰性証明書の発行が可能です。
■日本人対応が充実している病院
- バンコクゼネラル病院(ペップリー):3,300−4,300THB *ドライブスルーは3,300
- サミティベートスクンビット病院(トンロー):4,000THB *特急4-6h発行は8,200
- バムルンラード国際病院(ナナ):5,000THB *査結果発行まで12時間
- BNH病院(サトーン):6,500THB *7,000から値下げ。検査結果発行まで24時間
- ラーマ9病院(ペップリー):3,200THB *6,000から値下げ。外国人料金撤廃。検査結果発行まで24時間
- スクンビット病院(エカマイ):3,900THB *検査結果発行まで24時間。ドライブスルー制撤廃
■その他の主要病院
- カミリアン病院(トンロー):3,000THB *4,000から値下げ。検査結果発行まで12時間。ドライブスルー制撤廃
- バンコククリスチャン病院(シーロム):4,700THB *8,000から値下げ。検査結果発行まで24時間
- セントルイス病院(サトーン):4,500−5,000THB *6,000から値下げ。検査結果発行まで24時間
- メッドパークホスピタル(ラーマ4):4,500THB *検査結果発行まで24時間。証明書なしは4,000
- パヤタイ病院(サパーンクワイ):3,500THB *4,000から値下げ
- ウィムット病院(サパーンクワイ):3,900THB
日系クリニック

DYMインターナショナルクリニック
日本人居住区であるスクンビットエリアにあるDYMやブレズクリニックなど日系クリニックは、大手病院に比べて予約が取りやすいです。サクラクロスクリニックはPCR検査は取扱いがありません。
どのクリニックも検査方式は「唾液検査」を採用しており、基本的に24時間程度で検査結果判明と陰性証明書の発行が可能です。DYMはクリニック院内で行う検査と郵送キットで行う2種類があり、自宅や滞在先ホテルの受検が可能です。一方、ブレズはクリニック院内で行う検査と自宅や職場にスタッフが出向いて行う2種類があります。
万が一、陽性反応が出た場合は大手病院で「鼻咽頭ぬぐい液と咽頭ぬぐい液の混合」または「鼻咽頭ぬぐい液」式の確定PCR検査を再度受けて医師の指示に従います。
- DYMクリニック 33/1院(プロンポン):4,500THB
- DYMクリニック 49院(トンロー):4,500THB
- ブレズクリニック(アソーク):4,000THB
公立病院

チュラロンコン王記念病院
公立病院でもPCR検査を実施しており、外国人も有料で検査できます。コロナの症状がある場合のPCR確定検査と海外渡航用のPCR検査(英文証明書付き)の2種類があり、民間医療機関に比べて英語話者が少ない公立病院でしっかり検査目的を伝えることが大切です。
チュラロンコン病院のようにタイ人と外国人料金が一律なケースもあれば、シリラート病院、ラマティボディ病院のように外国人料金が25〜40%ほど高く設定されているケースもあります。ラマティボディ病院では海外渡航用のPCR検査ユニットを設置しています。
- 赤十字チュラロンコン王記念病院(ラチャダムリ):2,200THB *英文陰性証明は別料金
- マヒドン大付属シリラート病院:不明 *外国人料金あり、以前は5000
- マヒドン大付属ラマティボディ病院(ビクトリーモニュメント):2,800THB *海外渡航用英文陰性証明含む。症状ありのPCR検査は外国人料金3500、タイ人2500
格安ラボ・ローカルクリニック

Genovation Labo
病院ではなく無数にあるクリニックやローカルラボ(検査機関)の中で、格安でPCR検査を受検できます。しかし、ここに掲載していないラボでもPCR検査は受付けていますが、陰性証明の書式が日本外務省が認める形式でない場合があるので、十分ご注意ください。現在、有効な確認が取れているのは以下です。スクンビットエリア周辺の都心部にあるのでアクセスしやすくおすすめです。
■ローカルクリニック
- Renewme Skin Clinic(ナナ):2,500THB *基本24h発行。特急6hは3,800
- MeDConsult Clinic(トンロー ):1500THB
■ラボ
- Genovation Medical Laboratory (プラカノン):1,500THB *基本24h発行。特急3hは2,000
以上、バンコクのPCR検査事情について解説しました。
2022年現在、タイではワクチン完全摂取済の外国人旅行者の入国ルール緩和を段階的に進めており、隔離無しTest&Goプログラムでは入国初日と5日目のホテルでのPCR検査が義務です。また、タイから日本へ帰国時の72時間以内にPCR検査を受検する日本外務省のルールもあります。
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