最終更新日 2021年7月7日 by タイランドピックス編集局
クルンタイ銀行(KTB)の紹介
クルンタイ銀行(英:Krung Thai Bank)は1966年設立のタイ王国の財務省直轄の国営商業銀行です。通称KTB。2021年総資産ベースで国内第3位です。
タイのメガバンクである4大銀行(バンコク銀行・カシコン銀行・クルンタイ銀行・サイアム商業銀行)の一角を担います。バンコクのプルンチットに本社ビルを置き、中国、カンボジア、ラオス、インドなどにも海外支店を展開。
その歴史は政府系モントン銀行と政府系カセート銀行の2行が統合して発足。1987年にサイアム銀行(旧アジア・トラスト銀行)を買収、その後1998年にファースト・バンコク・シティ銀行、バンコク・コマース銀行を吸収して現在に至っています。1989年にはタイ証券取引所(SET)に国営企業として初めて上場。
現在のタイ政府が株式の56%を所有及び管理下に置き、半官半民的性格を有しています。法人部門では国営銀行らしく政府系機関の関係が深く、政府主導の中小企業への低利率融資の提供など政府系プロジェクトに多く関与します。個人部門では国家公務員をメイン顧客に持っており、公務員の給与振込の受け皿銀行となっています。
銀行業界のデジタル化の流れを受けてモバイル銀行アプリ”クルンタイネクスト”を拡大しており、5年以内に全従業員を30%削減する方針を発表しています。
- 英語名:KRUNG THAI BANK PUBLIC COMPANY LTD.
- 創立年:1966年
- 総資産:3,231,756,536 K THB(3兆2317億バーツ)*2021
- 預金額:2,493,800,224 K THB(2兆4938億バーツ)*2021
- 純資産額:310,573,365 K THB(3105億バーツ)*2021
- 主要株主:政府系FIDF56%
- SET上場銘柄:KTB
日本人向けサービス
KTB法人部門では他の大手行に比べて出遅れており、現在日系企業の取り込みを急いでいます。同様に、個人部門においても、日本人顧客に対しては重きを置いていません。ジャパンデスクの設置やホームページやインターネットバンクにも日本語表示が有りません。
銀行口座開設の要件
タイ非居住者の場合
まず、タイで正規就労している場合、パスポートとワークパミットのみで口座開設が可能です。
また、ノンイミグラントビザ(ビザ種類B/D/ED/F/O/O-A)を取得している場合は、タイの在住確認書類(不動産購入証明・賃貸契約書・光熱費の請求書など)があれば開設可能です。観光ビザでは口座開設は不可能。
タイ非居住者の場合
本行は開設要件が厳しく、ワークパミット無しでは口座開設はほぼ不可能です。バンコク銀行のような日本人優遇や、アユタヤ銀行の非居住者専用口座などの特別なサービスが有りません。
ATMマシン
クレジットカード
執筆中
パーソナルローン
タイ在住の駐在員や経営者であっても外国人向け不動産ローンを組むことは出来ません。タイ人配偶者と結婚しOビザを取得している、また永住権を保持している場合は融資の可能性があります。
VIPサービス「PRECIOUS PLUS」
KTBには富裕層向けのウェルス・マネジメントサービスとしてプレシャス・プラスがあります。専任RM(リレーションシップ・マネージャー)、各種金利・手数料の優遇、上級クレジットカード発行、会員ラウンジのアクセスなどVIP特典が豊富です。