最終更新日 2023年4月23日 by タイランドピックス編集局
遊び心溢れる超ライフスタイル型ホテルがバンコク上陸
「ザ・スタンダード」といえば、米国ロサンジェルス、ハリウッド発のホテル。クラブイベントを毎週ホテルロビーで開催するなど高いファッション性で人気を博したコンセプト型ブティックホテルの代表格。
そんな「ザ・スタンダード」のアジアのフラッグシップが2022年7月にバンコクに開業し話題になっています。場所はCBD、シーロム・サートンエリア、BTSチョンノンシー駅前の78階建の超高層ビル「マハナコーン・タワー」と抜群のロケーション。
文字が逆さまになっているザ・スタンダードの印象的なロゴ。これは”標準”という用語を逆転する意味を持っており、文字通り宿泊機能に留まらず、ゲストにカルチャーを楽しんでもらうという意味が込められています。
まず、エントランスを潜れば目に飛び込んでくるのは世界トップレベルのクリエイティビティ。ミッドセンチュリーのモダンな美学とアジアンテイストが見事に融合。
エレベーターで7階ロビーフロアへ登ると、そこは随所にアーティストの作品が出迎えてくれる、カラフルで感性が刺激される「ザ・スタンダード」を体現する空間。
グローバルな感覚に加え、厳選されたアートやアンティークなどがアクセントを加えており、さまざまな角度から写真を撮るのが楽しいです。
チェックイン時にはキーカードと一緒に、屋上展望台「スカイビーチ」の無料入場券がで提供されます。通常880THB相当のチケットですが、宿泊客全員に配布される太っ腹ぶり。
今回、宿泊したのは16階の「Deluxe King」で宿泊料金は1泊10,000THB(約4万円)弱。客室クラスは下から「Stadard」「Deluxe」「Corner」「Suite」「Penthouse」と続きます。客室は想像以上に広く、スマートな設計とシーロム・サートーンの街並みが見れるパラノラミックな窓が開放的。
温かみのあるオレンジを基調としたレトロポップなインテリアで、落ち着きのある空間です。スペイン人デザイナーのジェイミー・ヘイヨン氏のセンスが随所に光ります。
室内の家具は全て“流線形”をイメージさせる曲線をアクセントに使っています。
アメニティは流石の高級ホテルクオリティ。ブティックホテルにありがちなアメニティ部分の油断は一切ありません。
バスルームも流線形のデザイン美と光を取り込む大きな窓が特徴的。日本人に嬉しいバスタブ完備。
バスは景色を楽しみながら、ゆったりお風呂でくつろげるビューバスタイプ。更に高層階であれば、シーロムの夜景を一望しながら贅沢なバスタイムを堪能できます。
ザ・スタンダードのアイコンであるプールは5階に設置。LAやマイアミではファッション性の高いプールパーティで評判です。
24時間利用可能なフィットネスジムでは、最新式のトレーニングマシンが体験できるが魅力。パーソナルトレーナーによるマンツーマン指導を受けたり、ヨガやピラティスなどのスタジオレッスンに参加したりと楽しみ方は多彩。
部屋は二重層自動ブラインドを採用しており機能的。ガラス窓も2層になっているので、防音性能が高くゆっくり過ごせます。
朝はコーヒーと一緒に、爽やかな朝の景色を眺めながら上質な1日のスタートを。
高級ホテルステイのお楽しみといえば、“贅沢なブレックファースト”。朝食会場は5階のレストランカフェ。ビュッフェ(バイキング)ではなく、メニューから選ぶ無制限のオーダー形式。
品数こそ限られるものの、アメリカンからタイ料理、そしてデザートまで豊富。アボカドトーストやトリュフ添えのオムレツなどおしゃれな朝食メニューを楽しめます。中でも、特筆すべきはタイ料理。ムーピン(豚串)、ヌードル、タイデザートなどのクオリティーが高いです。
ザ・スタンダードが体現する”遊び心”にあふれたダイニング&バーとナイトスポットのラインナップ。
76階のラグジュアリーなメキシカン「Ojo Bangkok」、米国の伝統的ステーキハウスを再解釈した「The Standard Grill」、NYのチャイナタウンをイメージしたモダン広東料理「Mot32 Bangkok」、お伽話の世界に迷い込んだかのようなティールーム「Tease」など…加えて、同ビル最上階にはルーフトップバーと展望台「Sky Beach」があるなど、オプションの充実具合はバンコク屈指。
タイのホテルで音楽、文化、芸術、ファッションにここまで重きを置くのはザ・スタンダードだけ。バンコクに数多ある高級ホテルとは一線を画する、現代的かつユニークな付加価値を提供する、滞在そのものが旅の目的になる超ライフスタイルホテルです。
首都のビジネスエリアの中心にシーロム/サトーンありながら、チャオプラヤ川、ルンピニー公園、サイアムなども近くビジネスから観光まで理想的な立地。ザ・スタンダードグループのアジア地域のフラッグシップホテルだけあって、その力の入れようは想像以上です。
朝食付きで1泊7,000THB台から利用できるので、次回のバンコク滞在のリストにぜひ加えておきたいホテルの一つです。
編集後記
高級ホテル競争の激化するバンコクで後発のザ・スタンダードがいかに生き残り続けるのか?その答えとなる”勝算”を肌で感じた滞在でした。バンコクのライフスタイル型ホテルでいえば「Kimpton Maa-Lai」「W Bangkok」「So Bangkok」あたりが選択肢に上がりますが、館内ダイニングの豊富さ、屋上展望台、免税店など充実度合いでは、1歩も2歩リードしていると言えます。
The Standard Bangkok
- Call : +66 (0) 2 085 8888
- Location :114 Naradhiwas Rajanagarindra Rd, Silom, BKK
- Website : https://www.standardhotels.com/
- Instagram : https://www.instagram.com/