「POTONG」バンコクの新進気鋭のプログレッシブタイ中華

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最終更新日 2023年6月1日 by タイランドピックス編集局

「アジアベストレストラン50」で35位選出のプログレッシブタイ中華

バンコク有数の繁華街、中華街のヤワラート通り。そんな活気と喧騒が入り混じる大通りから1本入りると、商店がひしめく路地裏の世界が広がっています。今回、紹介するのは細長い商店街通りにひっそりと佇む、5階建ての築120年の古い漢方薬店ビル。

ここは2021年10月のオープン以降、バンコクのファインダイニングシーンで一際輝く、新進気鋭の高級レストラン「POTONG(ポトン)」の本拠地です。新店ながら22年にはミシュラン一つ星を獲得し、23年には「Asia’s 50 Best Restaurants 2023」で35位に選出された名店です。

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ヤワラートのPOTONGビル

かつて福建系中国人移民の自宅兼薬局「保坤益母藥」として1世紀以上の時を刻んだシノポートギーズ様式のビル。長い年月を経て、オーナーシェフであるパム氏の家族の思い出が詰まった建物がレストラン「POTONG」へ生まれ変わりました。ここでは”時間”をコンセプトに、シェフの記憶にある味と中国系タイ人の食文化を活かした特別メニューコースが味わえます。

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看板にはポトン薬局の名前が残っている

オーナーのパム氏は世界一の料理大学と称される米カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカで学び、その後ニューヨークのミシュラン3星店「Jean-Georges」で研鑽を詰んだエリートシェフ。現在、タイのファインダイニング業界を牽引する気鋭の女性TOPシェフの一人です。

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Chef Pam

さて、ここPOTONGでの美食体験はまず、1階でのウェルカムドリンクから始まります。かつての薬局の面影を色濃く残す”シノバー”をコンセプトにした空間に、自家製の発酵コンブチャが瓶に詰めてディスプレイされています。

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輝かしい受賞歴とコンブチャが飾られた1階エリア

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薬局時代の薬瓶も”時を刻む”インテリアのアクセントに

最初にいただくウェルカムドリンクは、ワインではなくリフレッシュと消化器官の調整を目的にしたコンブチャ。酸味が強く、スパークリングワインに似た風味を感じる1杯。

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Welcome drink “Kombucha of the day”

次は、エレベーターに乗って2階のキッチンへ移動します。ここでは一口サイズのキッチンバイトが提供されます。

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Kitchen bite (chinese cold tofu / sphere soy sauce / scallion powder/ garlic crumb)

そして、建物5階にあるルーフトップへ。熟成したサラミを使ったバイトと一緒にレストランオリジナルの白ワインと一緒に頂きます。
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最上階もルーフトップはバー「OPIUM Bar」の一部ですが、今回のコースの1つのアトラクションとして組み込まれています。ここからの眺めを見ることで、中華街における本ビルの位置を把握できます。

バンコク_ヤワラート_ポトン_BANGKOK_POTONG_Roof Top_Thailandpicks 建物の3箇所を巡って、POTONGビルの歴史やお店のストーリーを体感した後、いよいよメインダイニングへ。かつての漢方薬を製造部屋を、過去と現在をつなぐ古い薬瓶がディスプレイされたダイニングルームに改装しています。50年代を彷彿とさせるミッドセンチュリーモダンの雰囲気が漂う素敵な空間。奥にはバルコニーを活かした半個室があり、2席だけプライベートな限定席が用意されています。

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50年代を彷彿とさせるミッドセンチュリーモダンのオーラ

3階にはオリエンタルな雰囲気を漂うメインダイニングホールがあります。元々はファミリールームだった部屋が改装され、神祭壇も当時のまま残されており、独特の中国的特色がよく活かされています。 バンコク_ヤワラート_ポトン_BANGKOK_POTONG_Thailandpicks2

バエルコニーには大型のプライベートゾーンも併設されており、ファミリーやグループでも気兼ねなく楽しめます。

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3階メインダイニングホール

POTONGにはアラカルトメニューは無く、季節毎に内容が変わる20品のテイスティングコースのみ。今回、5月のコース料理は全20品から成る”The New Experience”。基本内容はウェルカムコンブチャ1杯+20品+ウェルカムワイン1杯で、5,500THB++/名です。基本料理はプレグレッシブなタイ中華。食材の全てをタイ国内産に限定した地産地消に拘っています。

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ドリンクペアリングを説明をするSarcha氏

POTONGの基本理念は”五要素と五感”のフレームワークをベースにしています。5要素(塩・酸・スパイス・食感・メイラード(香ばしさ))と、5感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚、記憶)が組み合わさった、他に類を見ない美食体験です。シェフのパム氏が幼少期に食べた思い出の料理や旅先で出会ったひと皿、家庭の味……など、一品ごとに込められたメッセージが、時空を超えた非日常のひとときへと誘います。

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Memories | toddy palm sugar lollipop

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Alive | “surat thani” oyster / black squid / black pearl

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Kombucha

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Beautiful( blue crab / mud crab roe emulsion / black pepper jam / crab butter bread / crab broth)

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①community | 14-day 5-spiced aged duck ②bold | roasted duck brain / binchōtan duck heart ③thai-chinese | duck leg / sichuan pepper / chawanmushi

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Aged duck

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Layers of flavours | inside-out pomelo

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thank you | fortune

最後には手土産に昆布茶を頂き、途切れることないホスピタリティに脱帽です。

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コンブチャ茶葉の手土産

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今回のコースは2023年4月からスタートした“The New Experience”。基本コース内容はウェルカムコンブチャ+20品+ウェルカムワイン1杯で、5,500THB++/名です。加えて、コンブチャのペアリング5杯 1,090THB++、ワインペアリング5杯 2,900THB++を別途追加ました。

現在、バンコクには高級料理を提供するファインダイニングが数多あります。そんな中、POTONGの美食体験は味、斬新さ、サービス、ストーリー、ロケーションなどを総合して、有名店と比較しても一歩抜きん出た本物だと実感しました。

バンコクのみならずアジア有数のファインダイニングで、新たな食の可能性を感じてみる機会にしてはいかがでしょうか?

実は「POTONG」の旅はまだ終わりません。上階には100年前のアヘン窟を改装したシークレットバー「Opium Bar」があり、こちらに立ち寄ることを強くおすすめします。

今を時めく話題のミシュラン1星獲得店とあって、予約は数ヶ月先まで埋まっていますのご注意下さい。

 POTONGの予約は電話で

事前予約は直通電話の利用を推奨しています。
英語で簡単に予約できるので安心です。

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Restaurant POTONG

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