最終更新日 2023年2月2日 by タイランドピックス編集局
パタヤの概要
エキゾチックな観光リゾートと欧米退職者が多い街
パタヤ(英:Pattaya 泰:เมืองพัทยา)はタイ王国の首都バンコクから約150㎞ほど東南に位置する、チョンブリ県の特別行政区であり、東部湾岸の人気リゾート地です。
元々、小さな漁村だったパタヤは1960年のベトナム戦争が勃発時に、アメリカ軍人の保養所となったことを理由に米軍の需要に応えて、レストランやホテルなどが開業しました。米軍撤退後も、パタヤは有数のリゾート観光地として、そのまま発展を続け、今では年間1000万人の観光客が訪れる東南アジア有数の人気都市です。
そんなパタヤは主に欧米人退職者の移住先としても人気です。温暖な気候、エキゾチックな夜の雰囲気、開放的でノンストレスなライフスタイルに加え、欧米やバンコクに比べて生活費がかなり安いことが一定額の年金・給料で生活をする人々にとっての決め手となっています。
【街】主要エリア
パタヤは大きく5つのエリアに区切ることができ、その特徴もさまざまです。
セントラルパタヤ(Central Pattaya)
セントラルパタヤはパタヤの中でも最も歴史が古いエリアで、それゆえ最も開発が進む”The Pattaya”と呼ぶに相応しい観光地です。ビーチロード沿いには観光客向けのホテル、レストラン、ゴーゴーバー、土産物店などが並びます。
ノースパタヤから南のウォーキングストリートまで4kmのビーチ沿いはプロムナードが走っています。早朝と夕方はウォーキングやジョギング、エアロビクスを楽しむ人が行き交います。
ビーチロードの中腹部には、パタヤのアイコンとも言えるホテル「ヒルトンパタヤ」と大型複合施設「Central Pattaya」が一体になっています。パタヤには小売財閥のセントラルグループが所有するホテルやショッピングモールが多く存在します。
4kmに渡るビーチロードとセカンドロードの間の各ソイは番号が振られており、それぞれバー、バービア、マッサージ、安宿など歓楽街を成しており、ネオンが灯れば妖艶な雰囲気が漂います。
10THBで利用できるソンテウが走るセカンドロード沿い、ちょうどヒルトンパタヤの裏手にコンドミニアム「BASE」と「EDGE」が建設されています。以前はこのロケーションだと居住用コンドミニアムだとヒルトンに隣接する「View Talay」しか無かったのですが、この3年で選択肢が増えています。高級ホテルや複合施設と競合するような、パタヤでも有数の利便性と希少性が高い立地です。
セカンドロードと並走するソイブッカオは主に西洋人退職者が多く集まる通りです。1.7kmに渡る通りにはマッサージ、洋食屋、バービア、安宿などが連なっており、夜になるとネオンが眩しい歓楽街と化します。居住用アパートメントの賃料は月5000THB程度から、飲食店の価格も100THBからと、小綺麗さはありませんがビーチエリアに比べて物価が安いのが特徴です。
随一のナイトスポットのウォーキングストリート。人気クラブ、ロシア人キャバレー、インド人ディスコ、シーフードなど様々なお店が集まっています。レストラン人19時から朝5時まで歩行者天国に。
ナクルア(Naklua)/ ウォンアマット(Wongamat)
パタヤの北隣のビーチで、古くからタイ人富裕層の別荘地として栄えた地域です。観光地の喧騒からはやや離れるもののリゾートホテルや高級コンドミニアムが多く、非常に静かで落ち着いた雰囲気です。欧米外国人はドイツ人が比較的多く住んでおり、北東の日本人街シラチャーの日本人学校のスクールバスも利用できることから、一部の日本人駐在員家族も住んでいます。
ビーチロードに隣接しながらも、まだ開発用地が残っているので、ホテルや商業施設の新規プロジェクトが進行中。23年にはセントラルグループがビーチフロント直結の商業施設「Wongamat Beach Village」をオープン予定で注目です。
このソイ16通りには古くからタイ人富裕層の別荘として保有されている旧式コンドミニアムから新しいものまであります。特に、ビーチ沿い物件は旧式でも市場価値が高いです。
ウォンアマットの北端ビーチサイドには最高級コンドミニアム 「The Palm」や「Baan Plai」などが並んでいます。オーシャンフロントにそびえるタワーからは、海を一望するパノラミックな眺めが楽しめます。この辺りの高級物件の家賃は1ベッドで月15,000〜30,000THB(5〜10万円)程度です。
ビーチにはホテルの敷地以外は観光客はおらず、ボートやマリンスポーツがないので海がとても穏やかです。水質はラン島とは比較になりませんが、パタヤビーチよりは綺麗です。
プラタムナックヒル(Phratamnak)
南のプラタムナックヒルは、山中を切り開いているためその静かさと緑が豊富なこと、パタヤでも北のナクルアと並ぶエクスクルーシブなエリアです。高級車が並ぶ会員制のヨットクラブがあり、地元の富裕層が多いです。
近年特に開発が活発で、中級、高級コンドの新規プロジェクトが多数予定されています。高級家賃は1ベッドで月10,000〜20,000THB(3〜7万円)程度です。
この辺りはナクルアと比べてビーチフロントの高級物件は少ないです。ビーチには徒歩で出ることができますが、山の中腹に街が開かれているので、海岸線を降りてビーチへ出る必要があります。
「3 Marmaid」「The Sky Gallery」「The Luna Beach House」など落ち着いた雰囲気のレストランやバーなどが続々オープンしており、観光客にも人気です。この辺りはまだ用地があるため、今後も出店は続くでしょう。
ジョムティエン(Jomtien)
プラタムナックヒルの南隣にある6kmのビーチエリアで、パタヤの喧騒を離れてゆったりしたリゾートライフを送れるのが魅力。新たな高級ビーチリゾートとして数年前から開発が拡大していますが、中規模サイズのホテルしかなく物価も安いため、まだまだ素朴で落ち着いた雰囲気です。
ビーチの開始地点の最も賑やかなエリアは北欧系(スイス、デンマークなど)の外国人がロングステイ先として選びます。以前はロシア人の旅行者も多くいましたが、近年は減少傾向。
最高級の「Reflection」、それに続く「Cetus」「The Riviera Jomtien」などが高級セグメントの物件です。「Reflection」の場合、シービューの1BDで10M THB(3500万)、シティビューの8M THB(2500万)ほどです。
ビーチ沿いには未だ多く建設可能用地があり、多くのコンドミニアム開発プロジェクトが進行中です。ビーチロードと海の距離が非常に近く、沿道沿いのコンドミニアムには全てビーチフロントなのが魅力です。今後はバンヤンツリーホテルが開業する計画もあり高級化する可能性があります。
ナージョムティエン(Na Jomtien)
ジョムティエンの南隣のビーチエリアですが、他のエリアと比べて開発案件が少なく、これから有望です。他エリアと比べてかなり静かな住環境です。
ビーチの南端にはクルーザー、ヨット等を係留できる大型ヨットハーバーがあり、周辺には高級コンドミニアム、高級ホテル、ヴィラなど、多くの富裕層からも人気を得ています。
近年、ソイ10界隈は「Cave Beach Club」「The Grass House」「Bacco」などお洒落なレストランやビーチクラブが続々と開業しています。パタヤの観光街からは20kmほど離れますが、タイ人の新たなトレンドスポットとなっています。
【買】ショッピング
充実の買い物事情
観光都市パタヤは外国人のニーズを満たすような近代ショッピングモールが豊富。特に、観光客が多いセントラルエリアのビーチロードとセカンドロード沿いには「Central Festival」「Central Marina」「Terminal21」など大型商業施設がいくつもあり、ファッション、コスメ、レストラン、フードコートまでバンコクと変わらない充実のラインナップです。
また、車やバイクで移動するようなエリアには大型スーパーマーケット「Big C」、ホームセンター「Home Pro」などからローカルショップまで何でも揃います。
日本食事情
日本食事情は、一時期はコロナの影響で数が激減し、商業施設の和食チェーン店がメインで「やよい軒」「かつや」などが中心でした。22年現在は、新たにビーチロード沿い本格的なラーメン店や居酒屋が開業しており、今後の展開に期待です。
【医】病院・クリニック
パタヤの外国人向け医療事情は安定しています。最も信頼できる医療機関は、タイ最大の病院チェーンBDMSの高級病院「バンコク病院パタヤ」です。国際デスクでは40名以上の国際医療通訳を抱え、日本人医療通訳が3名勤務しています。隣接するシラチャーのサミティベート病院に比べても、大型で最新設備が揃い高度医療まで対応できます。
その他、中心部ビーチエリアには「バンコクインターナショナル病院」「バンコクメモリアル病院」 などもあり、ロングステイの欧米人などが多く受診します。また、パタヤの公立病院は、バンコクとは異なり医療の質という点では外国人には不向きです。
【住】パタヤの居住環境・コンドミアム・住み心地
パタヤの主な産業は観光業であり、賃貸市場・売買市場ともに世界経済の影響を強く受けます。
コロナパンデミックによる20年4月以降の外国人向けコンドミニアムの賃貸相場は最大で50%ほど値下がりましたが、22年下旬は観光再開に伴い賃貸相場は徐々に上がっています。
やはり、世界的に不景気な時は観光客も減ってしまうため、物件の運用益や資産価値に対する影響も大きいものです。将来的な移住やセカンドホームとして物件の自己利用も視野に入れるのであれば、パタヤやジョムティエンも有力な選択肢の1つとなります。
加えて、22年10月に内閣で可決された「外国人富裕層の土地保有制」では、バンコクとパタヤが対象となっており、今後は条件を満たす外国人が個人名義で土地や家屋を保持することが可能になります。
また、2026年にはバンコクのドンムアン空港、バンスー新中央駅、スワンナプーム空港を通ってパタヤのウタパオ空港までを結ぶ高速道路が開業予定です。完成すればバンコク⇄パタヤの移動時間は現状の2時間からわずか45分に短縮されます。
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