最終更新日 2023年3月10日 by タイランドピックス編集局
シェフのセンスが光る唯一無二の韓国料理をカウンター席で楽しむファインダイニング
タイでは、映画や音楽などエンターテイメント界に引けを劣らず、食の世界でも韓国の躍進が目覚ましく韓国料理も存在感を高めています。なかでも注目したいのが、2022年10月にオープンした「Juksunchae(จุกซุนแช)」。伝統的な韓国料理と現代的な技術を融合させた、新しい美食の物語は早くもバンコクの食通の間で話題になっています。
場所は大使館が多い国際的なエリアBTSプルンチット近くソイルアムディー「Woodberry Common」の5階。店内は白黒モノトーンとミニマルさが調和したスタイリッシュな空間。オープンキッチンを囲むようにL字に配置されたカウンター16席でライブ感と共に食事を楽しめます。
ライブキッチンではシェフがカット、グリル、盛り付けなど調理風景で魅せます。音や香りにもこだわった、五感をくすぐる臨場感あふれるプレゼンテーションを堪能できます。
シェフのHenry Lee氏は韓国人の両親を持ちながら、生まれも育ちもカナダのトロント。カナダ最高峰のトップシェフ養成機関として名高いジョージブラウンカレッジの料理管理学科を卒業した経歴。
店内右手には小さめのラウンジと品数豊富なバー、更にはグループ用個室までありソーシャルクラブのような上質な雰囲気を醸し出しています。
随所に配置された韓国の陶磁器やアンティーク家具が良いアクセントになっています。
14皿からなるコースには入手困難な韓国牛、フォアグラ、ウニ、キャビアといった高級食材が登場し、フレンチのような華やかなプレゼンテーションで目を引くメニューばかり。一方で、根底にある韓国料理のエッセンスが一貫しており、東洋的な繊細な味を感じさせる構成です。コース料金は一名4,990THB++(サ税込23,000円弱)。
食前酒にはロゼワインをチョイス。
まず、1品目は「湯葉の春巻き」。中にはタコのすり身と柚子ドレッシング、きゅうりとエシャロットが入っています。
2品目は韓国の宮廷料理を参考にした「魚餃子ののり粉とチャイブソースかけ」。餃子の皮の中には、真鯛の身、ジューシーな自家製ベーコン、キムチなどンが入っています。つき出た骨をフォークとして使うのがなんとも斬新。
3品目は「ロブスターのお粥」。ボストン産ロブスターのミンチとロブスタービスクで、アジア料理の代表的なお粥を演出。スープが濃厚で絶品。
4品目はおなじみの「韓国牛のユッケ」。メミル、牛肉のタルタル。シェフはハーブを混ぜた韓国産牛肉を使用しています。ねぎ、卵黄、そばつゆをトッピングし、ごま油で香ばしく仕上がっています。
5品目は「イチゴの韓国味噌とマスカルポーネチーズの詰め」。中は甘しょっぱい発酵豆ソースとマスカルポーネクリームが詰まっています。
6品目は「ロブスターの手巻き寿司」。特製ソースに48時間漬け込んだ新鮮なロブスターを海苔とご飯と一緒に。
7品目は「鯛の薄切と辛コチュジャン風味タレ」。鯛の薄切りと一緒に赤くなるまでザクロに漬け込んだ韓国雪梨が添えられています。韓国料理の定番コチュジャンのタレを絡めていただきます。
8品目は「牡蠣のプルコギ」。シェフが熱々のカキの殻に続いてプルコギソースを混ぜたカキとシソの泡ソースを添えてサーブしてくれます。
9品目は「7種類の韓国産きのこの松の実ソースがけ」。きのこ、タケノコ、ゴボウ、ジュバベリーオイル、ブラックラズベリージェルなど7種類のキノコを特製タレで焼き上げています。松の実で作ったクリームソースがキノコの食感と香りを一層引き立てます。
桐乃の箱を使った独創性あふれる盛り付けや器と共に、目と舌で堪能します。
10品目は本コースで最もアイコニックな一品である「雲丹のビビンバ」。黄金の皿の上には、日本産ウニ、フランス産キャビア、キムチパフライス、シイタケの煮込み、シソの葉、白キムチのバーボンソースなどの高級食材が鮮やかに並んでいます。クリーム色の濃厚ウニカスタードと一緒に全部混ぜていただきます。
「ビビンバの概念を変える」とシェフが豪語するだけあって、その完成度の高さは圧巻です。
そして、11品目からはいよいよ本コースのメイン。一品目は「韓国牛の霜降りフィレステーキ」。しいたけ、牛ひき肉、豚ひき肉、唐辛子、玉ねぎで作った自家製ソーセージが添えられています。
続く、メイン2品目は「フォアグラの栗のパンチャン添え」。フランス産フォアグラを中心に、栗コロッケ、生栗おろし入り栗ピューレ、栗キムチ、ナツオーガニックのフォアグラは表面はカリッと中はふんわり、とろりとした滑らかな舌触りが絶品です。メヤシと栗など、栗を使った5種類の”パンチャン”(韓国のおかず)が盛り付けられています。
13品目からはコース終盤のデザートへ。「スイカのグラニテ」はオミジャベリーのシロップのメランジュをマッコリで味付け。
14品目は ホットク餅、濃厚なバニラアイスの韓国風デザート。餅の中にはヘーゼルナッツ、アーモンド、カシューナッツの3種類のナッツがぎっしり。
ラスト15品目はシェフのサービス「スイーツ盛り合わせ」。
全15品のコース料理は期待以上の内容でした。やはりライブキッチンを臨むカウンター席は少人数で気兼ねなく食事ができるのは勿論、料理が運ばれてくる都度、シェフのパフォーマンス、解説や会話を楽しめるのも魅力です。
タイでは、ここでしか味わえない前衛的な韓国料理の数々と目の前で繰り広げられるプレゼンテーション、シェフとの会話が、料理の味わいをより印象深いものにしてくれます。上質な料理ときめ細やかなサービスで、大切な人との記念日、デート、ビジネス会食にもおすすめです。バンコクで最初且つ唯一の韓国ファインダイニング「Juksunchae」をぜひ体験してください。
人気店のため事前予約が必須です。火曜日を除く平日・週末の18:00~予約できます。
Juksunchae
- Call : +66 (0) 98 333 4498
- Hour : 18:00-23:00 *火曜定休
- Location :5F Woodberry Common, 15/3 Soi Ruamrudee, BKK
- Instagram : https://www.instagram.com/