最終更新日 2023年7月31日 by タイランドピックス編集局
バンコクのライフスタイルを体現するラグジュアリーホテル
2020年10月に誕生した「キンプトンマーライバンコク」は、IHGホテルズ&リゾーツが誇る“ラグジュアリー&ライフスタイル”コレクションの一つ。バンコク都心にありながらも喧騒とは無縁の、知る人ぞ知るブティックホテルです。
最先端であることはもちろん、サステナブル、ヘルスコンシャス、アート、そしてイベントなどにもこだわるキンプトンは、パーソナルでテーラーメイドな宿泊体験で高い評判を得ています。印象的なホテル名は、タイの伝統的な花飾りである”マーライ”に由来しており、ゲストや家族、大切な人への歓迎、健康、尊敬のシンボル、また美術品としての意味も持ち、タイの伝統に現代的なエッセンスを効かせています。
BTSチットロム駅から歩いて約10分。キンプトンがあるのは、バンコク都心部の高級地ランスワン通りとトンソン通りにまたがる緑豊かな「シンドーン・ビレッジ」。”Living in the Park”のコンセプトのもと、自然の中に住んでいるような感覚を保ちながら、環境に配慮したプロジェクトです。
館内に入った瞬間からキンプトンが目指す“気取らないラグジュアリー”を肌で感じられます。
デザインやアートに重きを置いており、館内にはタイの伝統手工業やアーティストの作品が点在するアートギャラリーのような雰囲気。どの作品も地元のハンドクラフト作家とのコラボレーションであり、アーティストを支援する意味もあります。
今回宿泊したのは17階の「Premium King Green Lung View」。全231室ある客室のなかでもミドルクラスな位置づけながら広さは十分。客室はこのプレミアキングのほか、エッセンシャルルーム、マーライスイート、ジュニアスイート、最上級のセレブリティスイートなど計7タイプが揃います。20階以上はサービスアパートメント仕様で、こちらも宿泊可能。
リネンにはフランスが世界に誇る”ガルニエティエボー”を採用しており、心地いい肌触りに至福な気分。ベッドサイドにはデンマークの”ヴィーファ”のスピーカーブランドを設置するなど、最先端でスマートな設備。
ウェルカムギフトから感じる細やかなホスピタリティ。
そして、キンプトンといえば、ラグジュアリーホテルとしては業界初のペットフレンドリーであること。キンプトンが得意とする、“極上のパーソナルなゲスト体験”のひとつです。この日はペットオーナーの友人達を招待しましたが、一切のペット追加費用がかからないのもキンプトンならでは。
本ホテルでは標準的とされるプレミアムクラスの部屋ですら、広々としたバスルーム。
バスアメニティにはタイを代表する高級スパブランド”HARNN(ハーン)”で統一。また、ヨガマットを設置するなどウェルネスコンシャスであることなども特徴的です。
陽が落ちると、より都会的な街並みになり立地の良さを実感。床から天井まである窓から、ルンピニー公園の先にあるオフィス街シーロム・サトーンのビル夜景をを眺めることができます。
バスローブは、タイの新進気鋭のファッションブランド”Tube Gallery”とアーティストのクリスチャン・デベルタによるバスローブ。
他の高級ホテルと違い、キンプトンにはエグゼクティブラウンジはありません。これは、ゲストとの直接的なヒューマン・コミュニケーションを生み出す仕掛けの一つ。その代わりに、全て宿泊客には毎日17:00-18:00の”ソーシャルアワー”には3階プールバーでイブニングカクテルが無料で振る舞われます。このイベントには、ホテルスタッフも参加して、アルコールや会話をゲストと愉しむなど、ゲストとホテルの距離が近いキンプトンの文化を反映しています
高級ホテルステイの朝の楽しみといえばブレックファースト。5階「ストックルーム(Stock.Room)」で提供される朝食ビュッフェは基本的なアメリカンを抑えながら、ボリューム満点のミートグリル、インターナショナルコーナーなど多種多様なメニューが並びます。また、サラダバーやおしゃれに瓶詰めされたヘルシードリンクが充実しており、ヘルスコンシャスな一面を伺えます。
プールとジムはシンドーン・ビレッジの緑に囲まれた3階に設置。
プールは緑の眺望を楽しめる屋外インフィニティで、水面と自然が融合しているかのような錯覚に感動。遠くまで広がる緑や街並みを見下ろせば、自然との一体感を感じることができます。
同階には24時間利用可能なジムも設置されており、健康志向のゲストのために様々なプログラムを体験できます。
タイ屈指のライフスタイルホテルだけあって、館内のオプションはかなり充実。中でも注目は、1階エントランス近くにあるペットと一緒に入れるロビーカフェ「CRAFT」。シングルオリジンコーヒーや焼きたてのペストリーが味わえ、どれもお手頃価格。朝7:00から営業しており、愛犬を連れた朝の散歩帰りの地元の人々を見かけることも。
また、30階のアフタヌーンティー会場「マーライ・ライブラリー(Maa-Lai Library)」は23年2月にオープンしたばかりの注目株。NYのペントハウスのライブラリーを彷彿とさせるような空間で、優雅なお茶の時間を過ごせます。
その他、レストラン、グローサリー、料理教室を併設する「ストックルーム(Stock.Room)」で気軽にランチを楽しむこともできます。40階にあるトロピカルなルーフトップバー「バーヤード(Bar.Yard)」では、ネオソウルからエレクトロファンクまで、多様なジャンルのDJがプレイする中、ティキカクテルやバーベキューを楽しめます。そして、おしゃれな空間で本格的なイタリアンとカクテルを愉しめる「ミスジガー(Ms.Jigger)」もぜひリストに。
まさに、エネルギーをチャージしてくれる、キンプトンがプロデュースする空間と宿泊体験。好奇心を呼び起こしてくれるような、そんなインスピレーションを刺激するデザインやどこまでも個性的でアーティスティック、だけど細部までにもこだわり抜いた、クールなゲスト体験を提供。1日滞在ではもったいないくらいの多様な館内施設と周辺環境は大人のホカンスにぴったり。
「キンプトンマーライバンコク」はランスアン地区の中心部に位置し、バンコクのセントラルパークであるルンピニー公園を望む閑静な場所。スクンビット、シーロム、サイアム、チットロムなどの人気エリアのアクセスも近くビジネスから観光まで理想的な立地です。
朝食付きで1泊13,000THBから利用でき、トレンドに敏感な方は次回のバンコク滞在のリストにぜひ加えておきたいホテルです。
編集後記
消費者の需要が”所有(モノ)”から”体験(コト)”に移行しつつあり、旅行者のニーズも多様化する現代。今回は2泊しましたが、トレンドを見事に捉えた「Kimpton」が体現する世界観を肌で感じた滞在でした。伝統的な高級ホテルに対するアンチテーゼとして、ゲストとホテルとの距離の近さ、オーダーメイド型のサービス、ヘルスコンシャスやサステナブルなどのキーワードを軸に、差別化しています。バンコクのライフスタイルホテルでいえば「So Bangkok」「The Standard Bangkok」「W Bangkok」あたりが選択肢に上がりますが、より”コト体験”を重視する場合は「Kimpton」が1番でしょう。
本ホテルの予約は公式WEBからの予約がお得です。時期によっては館内で使えるクレジットも付与されます。
Kimpton Maa-Lai Bangkok
- Call : +66 (0) 2 056 9999
- Location : 78 Soi Ton Son, Lumphini, BKK
- Website : https://www.kimptonmaalaibangkok.com/
- Instagram : https://www.instagram.com/