タイ「結婚・配偶者ビザ」の解説|申請条件・預金額・必要書類・取得手続き

タイ_ビザ_結婚ビザ_配偶者ビザ_The Marriage Visa_Non Immigrant O_タイランドピックス

最終更新日 2021年11月18日 by タイランドピックス編集局

タイの結婚ビザの概要

タイ王国結婚ビザ(英:Mmarriage visa)とは、タイ人配偶者と正式に籍を入れている外国人が申請可能なノンイミグラントOのビザです。別名で配偶者ビザ、通称でOビザとも呼ばれます。

このビザはタイ人と結婚すれば無条件に発給される訳ではなく、条件を満たした上でタイ国内の入国管理局で申請する必要があります。他のノンイミグラントビザと同様、初年度はまず3ヶ月有効のビザを取得し、その期限が切れるまでに1年更新を行います。2年目以降は、12ヶ月毎の更新手続きのみでビザを継続できます。

近年はタイ長期滞在を望む外国人との偽装結婚が増えており、婚姻届けの審査が厳しくなっています。また、婚姻関係にあっても、審査がおりずビザが発給されない場合もあります。タイ人との国際結婚をご予定の方、既に結婚しておりこれからタイで生活する予定のご夫婦は、結婚ビザについて正しく理解しておきましょう。

結婚ビザはスタンプタイプで横に”TW”や”Thai Wife”と手書きで書かれている場合が多いです。

 

結婚ビザのメリット

1. タイでの強力な滞在ステータスを確保

外国人がタイに長期間住むためには何らかのビザが必要です。最大20年のタイランドエリートビザ、50歳以上のリタイヤメントビザ(年金ビザ)ロングステイビザなどから学生ビザや観光ビザまで条件に応じて様々な種類があります。中でも、この結婚ビザは最もステータスが高いビザであり、年齢制限無く1年毎のビザ更新が永遠に可能です。

2. タイでの起業条件の優遇・緩和

通常、外国人が会社設立する場合はBビザで労働許可証を取得します。しかし、タイ人配偶者と結婚してOビザで労働許可証を取る場合は、会社設立要件が大幅に緩和されます。

  • 資本金100万THBで労働許可証の外国人1人枠を確保可能(通常は200万THB)
  • 外国人の最低給料を4万THBに設定可能(通常は最低5万THB)
  • 外国人1人に対してのタイ人スタッフ雇用2名(通常は4名)

3. 銀行不動産ローンの条件緩和

通常、外国人がタイの地場銀行から不動産ローンを組むことは不可能です。しかし、結婚ビザを使って配偶者の保証人として銀行からローンを組むことが可能です。タイ人配偶者と外国人保証人の両方が、タイ国内における安定した収入と良好なクレジットヒストリーを持つ必要があります。この場合、自己名義ではなくタイ人配偶者が所有権を持ちますが、UOB銀行などの外資銀行のオフショアローンに比べて、融資条件や金利はかなり優遇されます。

4. 永住権の申請

配偶者ビザを3年連続で保持する外国人は、要件を満たせばタイ王国永住権の申請が可能です。費用は95,700THB(約33万円)。

  • タイ国籍保有者の子供・父母・配偶者、タイ永住権保有者の子供・父母・配偶者
  • タイ人配偶者がいる場合、子供がいれば結婚後2年以上、子供がいなければ結婚後5年以上経過していること
  • タイ人配偶者がいる場合、直近2年間の月収が3万THB以上であること

 

結婚ビザの有効期間

  • 初回:3ヶ月
  • 以降:12ヶ月毎の更新

 

結婚ビザの申請書類

夫婦2人で準備するモノ

  1. 双方の結婚証明書
  2. 自宅で2人が写っている写真を10枚ほど(物件外観・各部屋・住所表記など含む)
  3. 手書きの自宅までの最寄地図
  4. 賃貸契約書・家主のIDカード・住居登録証(タビアンバーン)
  5. 家賃の領収書、水道・電気の領収書(賃貸住宅の場合)

日本人男性が準備するモノ

  1. 日本国のパスポート
  2. 40万THB(訳140万円)のタイ国内の銀行の残高証明(最低2ヵ月間)または収入証明書(要ワークパミット)
  3. 40万THBの預金履歴がある上記銀行の通帳原本
  4. ビザ申請日当日に更新された通帳コピー
  5. 独身証明書(婚姻要件具備証明書)とコピー *在タイ日本大使館で取得
  6. ビザ申請用写真2枚(4×6)

*タイで無職でも残高証明を準備できれば問題ありません。
*タイで就労している場合は労働許可証と収入証明書類を準備します。

タイ人女性が準備するモノ

  1. タイ人女性の住民票(タビアンバーン)とコピー
  2. タイ人女性のIDカードとコピー

Man_Thinking_Thailandpicks

タイでは女性の方が男性よりも結婚ビザの条件が緩和されており、タイ人男性と結婚する外国人女性は40万バーツの預金証明は必要ありません。一方、男性で資金を用意できない場合は、ビザ会社を通じて合法的サポートを受けることで要件をクリアすることも可能です。

結婚ビザの申請費用

タイ国内の入国管理局で申請する場合。

  • 申請費用:1,900THB
  • 更新費用:1,900THB

日本の大使館・領事館で申請する場合(シングルエントリー)。

  • 申請費用:9,000円

 

結婚ビザの更新方法

まず、初年度は90日間有効の結婚ビザを申請します。無事に受理されると15日間の審査期間をおいてビザが発給されます。

90日間のビザが切れる1ヶ月前~期限日までの間に、入国管理局で1年間の滞在延長申請を行います。延長申請を行うと4週間の仮延長が受けられ、審査に通れば残りの約11ヶ月間の滞在許可が与えられます。

次に、2年目以降は1年毎の更新となります。更新の都度、結婚証明書と40万THB(約140万円)の銀行残高証明(3ヶ月間以上)が必要です。更新料は1,900THBです。バンコクでの延長・更新手続きは、有効期限の45日前から可能です。

 

まとめ

タイの結婚ビザの手続きは外国人には難解で必要書類の数も多いです。また、申請時期や入国管理官の裁量によっても色々と条件が変わって、想像以上に手間がかかるのが実際のところです。

勿論、結婚するお二人で手続きを行うことは十分可能ですが、時間や精神面でのコストを削減したい方はビザエージェンシーを利用することをお勧めします。また、40万THBの預金残高証明を用意できない場合も、エージェンシーが手配してくれます。

海外生活では各分野毎の信頼できるエージェンシーを見つけられれば、強力なビジネスパートナーとなります。タイランドピックスでは皆様のビザを相談・サポートを賜っております。

タイ配偶者ビザの相談・サポート

タイ専門ビザコンサルタントとして、これまでに多くのタイ人のビザ申請業務を担ってきたスタッフチームがサポートします。ノンイミグラントビザ Bビザ(就労ビザ・業務ビザ)、Oビザ(タイ人の家族ビザ)やO-Aビザ(ロングステイビザ)などの実績が豊富で、タイ国内のタイ国労働省に対するワークパーミット申請手続(労働許可取得手続)やタイ国内における各種ビザ更新手続のフルサポートサービスも提供いたします。

お問合せはコチラ

 

 


【外部参照リンク】

関連記事

  1. タイ_ロングステイビザ_LongstayVisa 10years_Non Immigrant O-X_タイランドピックス

    タイ「ロングステイビザ10年(ノンイミグラントO-X)」の解説

  2. 在タイ日本国大使館-シーロム-バンコク

    在タイ日本国大使館

  3. タイ_リタイヤメントビザ_Retirement Visa_Non Immigrant O-Retirement_タイランドピックス.jpeg

    タイ「リタイヤメントビザ(ノンイミグラント-O)」の解説

  4. タイ_ビザ_永住権_結婚配偶者ビザ_投資ビザ_労働ビザ_Permanent Residency _PR_永住許可証__タイランドピックス

    タイ「永住権」の解説|結婚・投資・就労ビザからの取得

  5. ヨーロッパ_永住権_ゴールデンビザ_タイランドピックス (1)

    ヨーロッパ永住権を取れるゴールデンビザの魅力・条件とは?

  6. タイ_ロングステイビザ_LongstayVisa_Non Immigrant O-A_タイランドピックス

    タイ「ロングステイビザ(ノンイミグラントO-A)」の解説

  7. タイ_ビザ延長_Thailand_Visa_Extension

    バンコク「チェーンワッタナー入国管理局」でのビザ申請・延長の手続き解説

  8. タイランドエリートビザ_タイランドピックス

    タイランドエリート「エリート・フレキシブルワン」特典付コンドミニアム販売を加速

  9. タイランドエリート 旧会員権_旧メンバーシップ_エリートビザ_中古譲渡_名義変更_個人売買_Thaialnd Elite_Visa_タイランドピックス

    タイランドエリート旧会員権の中古譲渡・個人間売買のイロハ

  10. タイランドエリート _エリートビザ_Thaialnd Elite_Visa_タイランドピックス

    「タイランド・エリート」の紹介|最大20年の長期ビザプログラム

  11. パタヤ入国管理局でビザ申請・延長の手続き解説

  12. タイランドエリート_特典_メリット_魅力

    タイランドエリートの10大VIP特典

  13. 在大阪タイ王国総領事館

  14. チェンマイ入国管理局でビザ申請・延長の手続きを解説