タイ王国の富裕層は子息をインター校へ通わせることが一種のステイタスにもなっており、全土で200校ほどの学校があり選択肢が多いです。特に、首都バンコクはスクンビットエリアとバンナーを中心にインターナショナル・スクールの数は160校を超え、世界的にも突出して多いです。
タイのインター校ではナーサリーやキンダーガーデンから中学・高校まで様々なカリキュラムを揃え、多国籍の子供を受け入れていますが、カリキュラムが英国式・米国式・国際式の3つに分かれており、校舎や設備・外国人比率・英語力・学費・校風なども学校によって様々です。
今回はバンコクとその近郊にある知名度・評判が高いTOPインター校を紹介します。
NISTインターナショナルスクール
NISTは学力・実績・ブランド力はタイのインター校の中で頭一つ飛び抜けた名門校です。ネイティブレベルの英語力が基本の正統派インター校で、小学校レベルから高い語学力が必要です。タイ人比率は30%以下で外国人が70%を占めます。数か国語の習得が可能なワールド・ランゲージ・プログラムや300種類以上の課外活動が選択できます。国際機関職員の子息も多く、英ケンブリッジやオックスフォードなど世界TOPレベルの大学進学実績が豊富です。
- 正式名称:NIST International School
- 立地:Sukhumvit Soi 15
- 最寄駅:BTSアソーク
- カリキュラム:IB
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:1700名
- 年間学費(2020/2021):533,000 – 961,400 ฿
- 総額費(Early Year 1 – Year13:計15年):11,547,100 ฿
- 公式WEB:https://www.nist.ac.th
バンコク・パタナスクール
パタナスクールはNISTと並ぶバンコク最高クラスの名門校で、ネイティブベースの高い英語力を求める正統派インター校です。1957年創設のタイ初の英国式インター校であり、現在では最大規模の学校です。教員は殆どがイギリス人、学生の80%は外国人(25%がイギリス国籍)と国際的な学習環境です。幼少期からの他言語教育プログラムで最高評価を受けており、海外の有名大学への進学率が高い名門校の1つです。また、全生徒に積極的にスポーツクラブ活動や芸術・音楽活動の参加を推奨しています。
- 正式名称:The Bangkok Patana School
- 立地:Sukhumvit Soi 105
- 最寄駅:BTSバンナー・ベーリング
- カリキュラム:IB・IGCSE
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:2300名
- 年間学費(2020/2021):462,000 – 871,700 ฿
- 総額費(Nursery – Year13:計16年):10,307,000 ฿
- 公式WEB:https://www.patana.ac.th
インターナショナルスクール・バンコク(ISB)
ISBは設立70年の伝統を有する米式インター校です。バンコク隣のノンタブリー県に位置し、日本人居住区のスクンビットエリアからは1時間ほどの通学時間を要します。保育園部からハイスクールまで、およそ60か国、約2000名の生徒が学んでいます。欧米人が半数以上を占めていますが、英語力に不安のある生徒への手厚いサポートにも定評があり、日本人教師による母国語学習、日本人保護者会などあり日本人向けも安心です。西洋人が多くアメリカンな校風が特徴です。
- 正式名称:International School Bangkok
- 立地:Amphur Pakkret, Nonthaburi
- 最寄駅:NA
- 教育カリキュラム:IB
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:2000名
- 年間学費(2020/2021):580,000 – 1,003,000 ฿
- 総額費(Pre-Kindergarten – Grade12:計14年):12,780,000 ฿
- 公式WEB:https://www.isb.ac.th
バークレイ・インターナショナルスクール
バークレイは2010年開校のネイティブレベルの英語力が基本の米国式の正統派インター校です。バンナーの美しいキャンパス、生徒数は450人の少人数制、学生の60%は北米ヨーロッパ出身など国際的な学習環境が整っています。高校では、ビジネス管理、北京語、スペイン語、出版とデザイン、心理学/社会学、クリエイティブアートデザインなどのユニークなカリキュラムと大学進学準備コースを提供しています。近年、日本人人気が高まっている学校です。
- 正式名称:Berkeley International School
- 立地:Bangna
- 最寄駅:BTSバンナー・ウドムスック
- 教育カリキュラム:
- 言語:英語
- 対象年齢:18ヶ月 – 18歳
- 総学生数:450名
- 年間学費(2020/2021):461,422 – 745,844 ฿
- 総額費(Pre-Kinder – Year12:計15年): ฿
- 公式WEB:https://www.berkeley.ac.th/
ハーロー(ハロウ)・インターナショナルスクール・バンコク校
ハーローは英国で「ザ・ナイン」と称される1572年創立の名門寄宿舎学校のタイ姉妹校です。1998年に開校したアジア初のハロー現地校として知られています。Leadershipin Actionプログラムが充実しており多くの課外活動を選択できます。全校生徒は1600名ほどで、うち140名が寄宿舎に入っています。タイの富裕層の子息が多く、学生のうち80%がタイ人と欧米人の学生数は少ないものの、ハイレベルな学生を輩出します。
- 正式名称:Harrow International School Bangkok
- 立地:Don Mueang
- 最寄駅:NA
- 教育カリキュラム:IGCSE・A Level
- 言語:英語
- 対象年齢:18ヶ月 – 18歳
- 総学生数:1660名
- 年間学費(2020/2021):439,000 – 949,000 ฿
- 総額費(Pre-nursery – Year13:計16年):12,434,100 ฿
- 公式WEB:https://www.harrowschool.ac.th
シュルーズベリー・インターナショナル スクール・バンコク校
シュルーズべリーは英国で「ザ・ナイン」と称される1552年設立の名門寄宿舎学校のタイ姉妹校です。ネイティブレベルの英語力が基本の正統派インター校で、キャンパスは高級ホテルが並ぶチャオプラヤ川沿いとラーマ9の2箇所にあります。バンコクの富裕層子女、外国駐在員子女の入学希望者が多く、音楽や演劇などの教育に力を入れています。英国ナショナルカリキュラムに基づいており、IBディプロマは採用していません。英語はリーディングを非常に重視しており、数学は能力別編成となっています。言語教育プログラムは、第三言語としてフランス語、スペイン語、中国語、日本語、タイ語を用意しています。インペリアルカレッジロンドン、ケンジブリッジ大学などへの英国大学への進学実績が多いです。
- 正式名称:Shrewsbury International School Bangkok
- 立地:Charoen Krung Rd/
- 最寄駅:BTSサパーンタクシン駅/MRTラーマ9駅
- 教育カリキュラム:IGCSE
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:640名
- 年間学費(2020/2021):572,400 – 1,028,100 ฿
- 総額費(Early Year 1 – Year13:計15年):10,672,200 ฿
- 公式WEB:https://www.shrewsbury.ac.th
キングスカレッジ・インターナショナルスクール・バンコク
キングスカレッジスクールは英国ウィンブルドンにある名門パブリックスクール「キングスカレッジ」の姉妹校です。海外では中国の2校に続く3校目として2020年にタイに開校し、保育園から6年生までの生徒を受けれます。数年後の学生数は約1,500人で学生の70%がタイ人、残りの30%が外国人であると予想されています。
タイの進学実績はまだありませんが、英国のウィンブルドン校での学生の90%以上は、ハーバード、プリンストン、スタンフォード、イェールなど、米国の第一希望大学に合格しています。また、学生の約25%は毎年オックスフォードもしくはケンブリッジへ進学します。
- 正式名称:King’s College International School Bangkok
- 立地:Ratchada–Rama 3
- 最寄駅:BTSスラサック
- 教育カリキュラム:IGCSE・A Level
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:300名
- 年間学費(2020/2021):520,000 ฿ – 985,000 ฿
- 総額費(Pre-nursery – Year13:計16年):12,775,000 ฿
- 公式WEB:https://www.kingsbangkok.ac.th/
セントアンドリュース インターナショナルスクール・バンコク
セントアンドリュースバンコクはNord Anglia Educationが運営する英国式インター校です。世界29か国にまたがる68の学校ネットワークの一部です。プラカノンにキンダーガーデンとプラマリーが、BTSエカマイ駅至近にセカンダリー(中学)、ジュニアカレッジ(高校)のキャンパスがあります。バンコクプレップやアングロシンガポールと並んで日本人人気が最も高い学校の一つです。※同名の学校が複数ありますが、経営母体が異なる別学校です。
- 正式名称:St. Andrews International School Bangkok
- 立地:プライマリー Sukhumvit 71・ハイスクール Phra Khanong
- 最寄駅: プライマリー BTSプラカノン ・ハイスクール BTSエカマイ
- 教育カリキュラム:IGCSE・IB
- 言語:英語
- 対象年齢:1 – 18歳
- 総学生数:1950名
- 年間学費(2020/2021):331,000 ฿ – 702,000 ฿
- 公式WEB:https://www.nordangliaeducation.com/our-schools/bangkok
トリニティ・インターナショナル スクール(TRIS)
TRISは米国キリスト教系インター校です。カリフォルニアの教育基準に基づき、特に数学と科学はカリフォルニア大学バークレー校と同じカリキュラムを採用するなど力を入れています。バンコクのスクンビット地区のすべての学生が、手頃な料金で質の高い国際教育を受ける機会に値するという信念を持って運営されおり、学校の教育哲学はセブンスデー・アドベンチスト教会(聖書主義に立つキリスト教・プロテスタント教会)の教義を中心に構築されています。生徒は450名ほどでクラスサイズは非常に小さく、教師は各生徒に個別の注意を払うことができます。トンローのソイ36という好日本人には便利な立地です。現在、敷地内に新校舎を建設中。
- 正式名称:Trinity International School
- 立地:Soi Sukhumvit 36
- 最寄駅:BTSトンロー
- 教育カリキュラム:IB
- 認定:ONESQA・WASC
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:450名
- 年間学費(2020/2021):201,300 ฿ – 289,000 ฿
- 公式WEB:https://trinity.ac.th/
アングロシンガポール・インターナショナル スクール
アングロシンガポールはスクンビット31と64にキャンパスがあり、日本人が多く通う人気インター校です。ケンブリッジ式英語とシンガポール式算数、3言語教育でユニークな学習カリキュラムを提供しています。プロンポンにある「スクムビット31キャンパス」はキンダーガーデンとプラマリーのみ、プナウィティの「スクムビット64キャンパス」がキンダーガーデンからセカンダリー(中学)、ジュニアカレッジ(高校)まで一貫して揃っています。日本人の場合は駐在員のお子さんが多いので、セカンダリーまで進学するケースは少ないですが、世界的なTOP大学への進学実績があります。現在、敷地内に新校舎を建設中。
- 正式名称:Anglo Singapore International School
- 立地:Sukhumvit Soi 31・64・
- 最寄駅:BTSプロンポン・プナウィティ
- カリキュラム:IGCSE
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:1650名(3キャンパス合計)
- 年間学費(2020/2021):106,800 ฿ – 374,300 ฿
- 公式WEB:https://anglosingapore.ac.th
ザ・アメリカンスクールオブバンコク(ASB)
ASBは米国式のカリキュラムに基づき、幼稚園から高校生まで質の高い教育を行うインター校です。プロンポンのスクンビットキャンパスは日本人居住エリアでもあるサミティベート病院の隣に立地し、日本人教職員が常駐、一般の幼稚園とは別にASB日本人幼稚園も運営するなど、日本人人気が高いです。バンナー郊外のグリーンバレーキャンパスもあります。
- 正式名称:The American School of Bangkok
- 立地:Sukhumvit Soi 49
- 最寄駅:BTSプロンポン・バンナー
- カリキュラム:IB
- 言語:英語
- 対象年齢:2 – 18歳
- 総学生数:363名
- 年間学費(2020/2021):350,000 ฿ – 673,300 ฿
- 公式WEB:https://asb.ac.th
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