最終更新日 2022年3月14日 by タイランドピックス編集局
タイ政府は7月にコロナ規制を撤廃し、インフルエンザと同様に扱って通常の生活に近づける方針です。
タイ保健省は3月9日に、タイ国内におけるCovid-19のパンデミック指定が6月に終了し、7月からタイで風土病と分類され、人々が通常の生活に戻ることができるようなる(可能性がある)と述べています。本発表にあたり、7月に新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)からエンデミック(地域風土病)へ格下げするための4ヶ月間のロードマップを起草しました。
本ロードマップはあくまで保健省の草案であって、政府が官報に掲載した公式決定ではないことをご了承ください。状況次第では、大きく修正・延期される可能性は否めないですが、タイ政府は大筋として7月にエンデミック宣言を行い、コロナ関連の規制を撤廃することを目標に掲げています。
フェーズ1(3月12日〜4月上旬)
ワクチン2回接種完了した外国人旅行者は、タイランドパスを通じて入国申請を行い、初日のホテル、PCR検査、移動車両の事前予約が必要です。3月1日からは5日目のPCR検査がセルフATKへ緩和されています。
■外国人の旅行者の措置
・ワクチン摂取完了済:Test&Goで初日ホテル待機とPCR+5日目ATK
・ワクチン未完了:AQ/ASQで10日間のホテル隔離
■目標国内ワクチン接種率
・3回目接種≧人口45%
■各種規制
・夜の遊興施設(カラオケ,パブ,バー)の閉鎖
フェーズ2(4月〜5月)
(感染状況を上手くコントロールできていれば)4月からはワクチン2回接種完了した外国人旅行者は、初日のホテル、PCR検査、移動車両が撤廃され、初日と5日目のATKに置き換わる可能性があります。また、ワクチン摂取未完了の人のAQスキームにおけるホテル隔離が10日から5日へ短縮されます。
■外国人の旅行者の措置
・ワクチン摂取完了済:Test&Goで初日ATK+5日目ATK
・ワクチン未完了:AQ/ASQで5日間のホテル隔離
■目標国内ワクチン接種率
・3回目接種≧人口60%
■各種規制
・夜の遊興施設(カラオケ,パブ,バー)の閉鎖
フェーズ3(5月下旬〜6月末)
(感染状況を上手くコントロールできていれば)5月下旬からはPCR検査とホテル待機が撤廃されます。ワクチン2回接種完了した外国人旅行者は、セルフATKも課されなくなります。また、ワクチン接種未完了の人のAQスキーム対象者も空港でのATKのみとなります。また、夜の産業も大部分が営業再開されます。
■外国人の旅行者の措置
・ワクチン摂取完了済:Test&GoではCovid19検査が撤廃
・ワクチン未完了:AQ/ASQでもCovid19検査が撤廃
■目標国内ワクチン接種率
・3回目接種≧人口55%
■各種規制
・夜の遊興施設(カラオケ,パブ,バー)の再開
フェーズ4(7月上旬〜)
(感染状況を上手くコントロールできていれば)7月下旬からはポストパンデミック期へ移行し、遂に新型コロナを地域風土病へと格下げします。ワクチン2回摂取完了、未完了にかかわらず、全ての外国人旅行者はCovid19検査が完全撤廃され、コロナ以前のように自由に入国できます。
■外国人の旅行者の措置
・ワクチン摂取完了済:Test&GoではCovid19検査が撤廃
・ワクチン未完了:AQ/ASQで空港でATK
■目標国内ワクチン接種率
・3回目摂取≧人口55%
■各種規制
・夜の遊興施設(カラオケ,パブ,バー)の再開
・マスク着用は危険地域または大規模集会でのみで要請
まとめ
現段階では、どのフェーズで”タイランドパス”による入国手続き申請を撤廃するのかは不明です。入国時の隔離・待機やCovid19検査、そしてタイランドパスの廃止が実現されると、ついにコロナ以前と同様に外国からタイへの旅行、出張、在住者の一時帰国や出張が可能になります。
GDPの20%を観光産業が占める観光立国タイ、この2年間の影響は計り知れないもので、経済に大打撃を受けました。世界各国はウイルスコントロールと社会経済機能維持のバランスをどう取るのかに苦慮していますが、この度、タイは前者を限定的に継続しつつも、経済を優先する決断に至ったわけです。
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